代表的な熱電対を下記表にまとめました。
弊社ではこのうち記号EとKの2種類を標準として採用しております。それは、J、Tより酸化雰囲気中で劣化が少なく、R,B,Sより安価に供給できるからです。
また測定温度領域も広く、あらゆる用途に対応できます。
表:JIS規格熱電対
種類 | 構成材料 | 許容差 | |
K | クロメル(+) アルメル(-) | クラス1 | -40℃以上375℃未満:±1.5℃ |
375℃以上1000℃未満:±0.004・|t|℃ | |||
クラス2 | -40℃以上333℃未満:±2.5℃ | ||
333 ℃以上1200 ℃未満:±0.0075・|t|℃ | |||
クラス3 | -167 ℃以上40 ℃未満 : ±2.5 ℃ | ||
-200 ℃以上-167 ℃未満:±0.015・|t|℃ | |||
E | クロメル(+) コンスタンタン(-) | クラス1 | -40℃以上375℃未満:±1.5℃ |
375℃以上800℃未満:±0.004・|t|℃ | |||
クラス2 | -40℃以上333℃未満:±2.5℃ | ||
333 ℃以上900 ℃未満:±0.0075・|t|℃ | |||
クラス3 | -167 ℃以上40 ℃未満 : ±2.5 ℃ | ||
-200 ℃以上-167 ℃未満:±0.015・|t|℃ | |||
J | 鉄(+) コンスタンタン(-) | クラス1 | -40℃以上375℃未満:±1.5℃ |
375℃以上750℃未満:±0.004・|t|℃ | |||
クラス2 | -40℃以上333℃未満:±2.5℃ | ||
333 ℃以上750 ℃未満:±0.0075・|t|℃ | |||
クラス3 | ー | ||
T | 銅(+) コンスタンタン(-) | クラス1 | -40℃以上125℃未満:±0.5℃ |
125℃以上350℃未満:±0.004・|t|℃ | |||
クラス2 | -40℃以上133℃未満:±1℃ | ||
133 ℃以上350 ℃未満:±0.0075・|t|℃ | |||
クラス3 | -67 ℃以上40 ℃未満 : ±1 ℃ | ||
-200 ℃以上-67 ℃未満:±0.015・|t|℃ | |||
R | 白金:13%ロジウム(+) 白金(-) | クラス1 | 0℃以上1100℃未満:±1℃ |
1100℃以上1600℃未満:±[1℃+0.003・(|t|-1100℃)]℃ | |||
クラス2 | 0℃以上600℃未満:±1.5℃ | ||
600 ℃以上1600 ℃未満:±0.0025・|t|℃ | |||
クラス3 | ー | ||
B | 白金:30%ロジウム(+) 白金:6%ロジウム(-) | クラス1 | ー |
クラス2 | 600 ℃以上1700 ℃未満:±0.0025・|t|℃ | ||
クラス3 | 600℃以上800℃未満:±4℃ | ||
800 ℃以上1700 ℃未満:±0.005・|t|℃ | |||
S | 白金:13%ロジウム(+) 白金(-) | クラス1 | 0℃以上1100℃未満:±1℃ |
1100℃以上1600℃未満:±[1℃+0.003・(|t|-1100℃)] | |||
クラス2 | 0℃以上600℃未満:±1.5℃ | ||
600 ℃以上1600 ℃未満:±0.0025・|t|℃ | |||
クラス3 | ー |
※|t|は、測定温度の+、-の記号に無関係な温度(℃)で示される値