安立計器と表面温度

温度計測器のリーディングカンパニーとして

安立計器の技術の根幹をなすのが表面温度計測。
そしてまたこの表面温度が我々の生活に一番密着、関係しています。
我々の手による冷たい、暖かいの感触も表面温度の計測。しかし実はこの表面温度は未だ確立された領域ではないのです。

これとは対照的に内部温度計測の世界は、水が100℃で沸騰することや、0℃で凍ることを半ば常識的に採り入れているほど普及しています。
つまり各種液体の疑固点や沸点が温度定点となりこれを拠にトレサビリティも構築されています。

しかし表面温度にはこの定点が存在しないのです。
言い換えれば、表面温度を計測して得られた値が正しいかどうか判断できない事になります。

安立計器は、表面温度計測にいち早く取り組んだメーカーの責任として、表面温度の評価方法の確立を目指し、1986年、ついに不確定であった表面温度をトレーサブルに導く表面温度校正器ACSIシステムを誕生させました。
1992年、システムはACSIIに名称を新たにし、さらに基準器としての充実感を高め、表面温度を総合的に評価できる唯一の校正器として成長しています。


温度計測一筋の高度な技術が、信頼される管理機器を提供する。

1950年、温度計の開発に着手して以来、我々は温度という途方もない曲がりくねった道に入り込み、その外郭の探求を続けてきました。
画期的な接触式温度センサの発明、表面温度確立への挑戦、蛍光式光ファイバー温度計技術の導入、非接触温度計の開発と、温度を総合的に捉えることを目標に飽くなき課題に取り組んできました。

安立計器の社是は「信頼」=「信頼性」を最も重要なテーマとして位置づけています。そんな安立計器のプロとしての妥協を許さない精神が、すべての製品に生かされます。安立計器は、真に使いやすい信頼される温度計測器の継続的な提供を目指します。